■内容証明郵便とは何か


内容証明郵便とは、文書の内容・差出人・宛先・差出日付を、郵便事業株式会杜が証明してくれる制度です。ふつう、「内容証明」と略して呼ばれているものです。


 内容証明郵便を送る際には通常、配達証明をつけますから、その郵便が相手方に配達されたことを証明できます。たとえば、商品購入後に思い直して契約を解除(クーリングオフ)する場合に、単純に書面を送付しただけでは後で「そんな手紙はもらっていない」と販売会社に主張される可能性もありますが、本書で紹介する文例のように内容証明郵便で送付すれば、発信した事実を証明することができます。
 このように、内容証明郵便は、「どのような手紙を、いつ、誰に対して送ったのか」を証明できる有力な手段なのですが、これによって送った文書の内容が正しいことが証明されるわけではありません。内容証明郵便で送った文書の内容に法律的な強制力はないので、文書の内容どおりに相手方が動かなければならないわけでもありません。内容証明郵便を受け取った相手が、その内容に異議を唱えてきた場合には、交渉を続けたり訴訟を起こすといった対応を取る必要があります。
 ただ、内容証明郵便は通常の郵便物とは異なる形式で送られてきますから、受け取った人に差出人の意思の強さを知らせるには十分な効果があるといえます。「適当に対応するわけにはいかない」と考えた相手方が、なんらかの反応を示すことは期待できます。